
マクドナルドの月次売上高・集客数を基に、現状を見ていく企画を重ねてきておりますが、今回は「ポケモンGO!」効果につきまして。
スマホゲームアプリ「ポケモンGO!」で、ゲーム内の価値のあるスポットとして、マクドナルドの各店舗が設定されまして、「ポケモンGO!」の世界的な人気が連日話題になったことから、マクドナルドへの業績への期待感が大きく囃される展開となりました。
ポケモンGO!が2016年7月22日に日本でリリースされ、7月の31営業日のうち、リリース直後に夏休み期間が重なる10日間が含まれたために、期待感が高まったのですが、結果は次のようなものでした。
マクドナルド社公式サイトより
この、全店売上高が前年比22.2%増、既存店売上高で26.6%増、客数が9.8%増という数字から、大きな影響があったという旨の報道が、各メディアで行われています。
・マクドナルド、7月既存店売上高26.6%増 「ポケモンGO」効果 Yahooニュース、FNN系映像ニュース
・マック売り上げ26%増=「ポケモンGO」で来客伸びる―7月 Yahooニュース、時事通信
ポケモンGO!効果は、もちろんあったのでしょうけれど、マクドナルド社の月別推移表を見ますと、1月や2月には、7月よりも激しい勢いで増えていることになります。あくまでも前年比なので、前の年の該当月が落ち込んでいると、それが回復しただけでも大きな伸び率が出るため、単純には比較しづらくなってしまうわけですね。
前年比ではなく、純粋な月別売上高・来客数が入手できれば、そのあたりも検証できるのですが、残念ながら公表はされていません。
というわけで、ネット上でさかのぼれる2012年の各月の数値をからの増減を、グラフにしてみました。「中国メーカー製の期限切れチキンナゲット販売」発覚が2014年の7月のことですので、それ以前の状態から比較できることになります。
グラフ化してみた限りにおいては、継続して最悪期は脱しての回復基調にあるとは思われますが、ポケモンGO!効果で猛烈に回復した、という状態ではないようにも思われます。本格的に影響が出るとしたら、8月からとなるかもしれません。
一方で、ネット上のブログ記事としましては、こんなものもありました。確実な情報とは云えないと思われますが。
【ポケモンGOとマックが提携したけどあんまりマックにポケモントレーナー来ないよ】 要件を言おうか マックで働くフリーターの備忘録
8月の月別推移が出ましたら、またグラフ化して記事にしてみたいと思います。