
阪急交通社より、クリスマス時期の海外旅行先ランキングが発表されています。クリスマスイブの宿泊が含まれる海外ツアーの、発表時点での申込者を集計し、ランキング化されているそうです。
クリスマス休暇時期の独特な雰囲気を味わえる地域のほか、クリスマスに人が集まるところを避け、その時期でも比較的安価に旅行できる、という観点で選ぶ向きもあるとのこと。
1位、2位は台湾・中国が占め、3位以降は6位までが欧州の国々がランクインしています。
2017年 クリスマスの海外旅行先ランキング
1位 台湾(前年と同位)
2位 中国(前年から5位アップ)
3位 ドイツ(前年と同位)
4位 オーストリア(前年から2位ダウン)
5位 イタリア(前年から1位ダウン)
6位 チェコ(前年から2位ダウン)
7位 アメリカ合衆国(前年から3位アップ)
8位 スペイン(前年から1位アップ)
9位 香港(前年から11位アップ)
10位 ニュージーランド(前年から5位アップ)
集計の対象は、2017年12月24日の宿泊を含む海外ツアーですが、滞在先が複数国にわたる場合、必ずしも12月24日、25日にその国に滞在、宿泊しているとは限らないそうです。
以下、阪急交通社によるランクインした地域の説明となります。
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1位 台湾(前年と同ランク)
台湾は1月に入ってもクリスマスムードの場所があるなど、クリスマスの期間が長い傾向にあります。ただし、台湾にはクリスマスを祝う習慣がそこまで浸透してはおらず、街中がクリスマスムード一色になることはありません。
1位の理由としては、通年での台湾旅行人気に加え、冬でも台湾は暖かいこと、旅行代金が他方面に比べ安いことなどが推測されます。他方面はクリスマス頃から旅行代金が高くなるのに比べ、台湾は差があまりなくお値打ち感があります。お祝いムードを味わいたい方は、旧正月を祝う2月の旅行もおすすめです。
2位 中国(前年から5ランクアップ)
中国のクリスマスは、北京や上海の街中ではイルミネーションで彩られ、クリスマスツリーも設置されます。クリスマスケーキを食べる習慣もあり、クリスマスならではの雰囲気を味わうことができるでしょう。
中国も台湾と同じように通年での人気が増していて、旅行代金もこの時期における値上がりの幅が小さいです。中国では旧正月を迎える時期(1月~2月)までクリスマスの飾りつけがそのままにされますので、年末年始に旅行してもクリスマスムードを味わえるかもしれません。
3位 ドイツ(前年と同ランク)
ドイツでは、11月下旬になると国内各地で大小様々なクリスマスマーケットが開催されます。
中でも、世界最古と言われるドレスデン、世界一有名と言われるニュルンベルク、世界最大と言われるシュトゥットガルト、この3つのクリスマスマーケットが特に有名で、本場の雰囲気を楽しむことができます。
クリスマスマーケットでは、クリスマスタワーを中心にクリスマスに関連するさまざまなショップがオープンします。オーナメントやキャンドルなどの雑貨はもちろん、ホットワインやソーセージなどのグルメも楽しめます。
4位 オーストリア(前年から2ランクダウン)
オーストリアでも11月からクリスマスマーケットが多数開催され、多くの人でにぎわいます。中でも、ウィーン市庁舎前のクリスマスマーケットは大きなクリスマスツリーやイルミネーションが美しく、この時期ならではの観光スポットとして人気があります。その他にも、世界遺産であるシェーンブルン宮殿やマリアテレジア広場のクリスマスマーケットも有名です。
5位 イタリア(前年から1ランクアップ)
キリスト教徒の多いイタリアでは、クリスマスを盛大にお祝いします。12月になると街中はイルミネーションなどで飾られ華やかな雰囲気になります。
24日には、ローマ教皇のミサがテレビで生中継されますので、ホテルでテレビを見ながらゆっくり過ごすのもおすすめです。25日、26日はほとんどの店舗が閉まり、バスなどの交通機関も運休しますので、観光する際には注意が必要です。
6位 チェコ(前年から2ランクダウン)
クリスマスには鯉を食べるという風習のあるチェコ。プラハではクリスマスマーケットも開催されています。旧市街、城や教会など歴史的な建物をバックに楽しむクリスマスマーケットではヨーロッパならではの雰囲気が味わえるでしょう。
場所にもよりますが、クリスマスマーケット、クリスマスツリーの設置などは1月6日(三賢者の日)あたりまで開催されることがあります。
7位 アメリカ合衆国(前年から3ランクアップ)
アメリカでは11月末から12月頃になると、街中に大きなクリスマスツリーが多数設置されます。中でも、ロックフェラーセンターのツリーは毎年20~30メートルの高さがあり、圧巻です。
また、この時期は各所にスケートリンクが開設され、冬の風物詩となっています。スケート靴のレンタルもありますので、旅行中の思い出としてスケートを楽しむ観光客も多いようです。
8位 スペイン(前年から1ランクアップ)
スペインでは、ベレンと呼ばれる人形を飾るのが有名です。ベレンとはイエス・キリストの生誕を再現した人形で、クリスマスシーズンになると町のあちこちで様々な大きさのベレンを見ることができます。このベレンはクリスマスマーケットでも売られているので、お土産としても購入できます。
24日、25日はほとんどの店舗が閉まりますので、観光する際には注意が必要です。
9位 香港(前年から11ランクアップ)
香港では、クリスマスシーズンになると街中のいたるところに派手なライトアップが施されます。香港は夜景がきれいなことで有名な国ですが、この時期はより一層美しく輝きます。
また、レストランなどではクリスマスの特別メニューが用意されたり、クリスマスのカウントダウンイベントが行われたりしますので、クリスマスの雰囲気を存分に味わうことができます。
10位 ニュージーランド(前年から5ランクアップ)
南半球にあるニュージーランドでは、クリスマスシーズンは夏であり、日中の気温は20度前後と暖かく非常に過ごしやすい気候です。12月に入るとクリスマスに関連したイベントが多数行われますが、日本ほど派手なクリスマスデコレーションは行われません。
また、ニュージーランドはキリスト教徒が多く、25日は家族で厳かに過ごすことが一般的です。その翌日26日はボクシングデーと呼ばれる日があり、街中のお店が盛大なバーゲンセールを始めます。
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